2016.3.25

ジスロマックは認知症の妻に服用させるには最適の薬

感染症とは微生物が人の体内に侵入し、それが原因となって種々の症状を引き起こす状態をいいます。感染症の原因となる微生物には細菌、ウイルス、真菌などがあります。細菌感染症に対しては抗生物質、ウイルス感染症に対しては抗ウイルス薬、真菌感染症に対しては抗真菌薬が使用されます。この中でも抗生物質の研究は最も進んでおり、沢山の治療薬が存在します。抗生物質にはペニシリン系、セフェム系、アミノグリコシド系、マクロライド系など様々なものがありますが、幅広い感染症に使用されているジスロマックはマクロライド系に属します。マクロライド系抗生物質にはジスロマックの他にクラリシッド、エリスロシン、ルリッドなどがありますが、ジスロマックは作用の持続性に特徴のある抗生物質です。この特徴は認知症の方に適したものとなっています。
例えば認知症の妻に薬を服用させないといけない妻がいるとします。すると1日2回や1日3回タイプの抗生物質を飲ませるには時間の制約が多くなり、自由な行動ができなくなってしまいます。仕事がある方にとっては特に負担が大きいです。しかしジスロマックは1日1回の服用で済み、さらに500mgの内服を3日間続けると効果が1週間効果が持続します。つまり3日間だけ服用を手伝えば済むのです。
また飲み合わせに関しても、認知症の治療薬との飲み合わせは特に問題になる薬ではありません。ただしCYP3A4の阻害作用を持つため、併用薬に関しては医師の指導の下、注意する必要があります。副作用として注意の必要があるのが下痢です。これは腸内に常在する腸内細菌もジスロマックの影響を受け、腸内環境が崩れ下痢が起こってしまいます。その場合は医師に相談し、抗生物質耐性のある整腸剤を処方してもらいましょう。